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最も興味深いのは、全体が緑褐色で粘液質であるこの塊が、一体の生物として機能しているにもかかわらず、実際は一つの生物体ではなく、数十万もの個体から成る群体であるということだ。この生物は通常、淡水域で見つけられる。
コケムシは、プランクトンや他の栄養素を水から濾過して摂食する一方で、水そのものも濾過によって浄化する。このためコケムシの存在とは、その水域の水が清浄であることを正確に示す指標でもある。
研究者の説明によると、今回見つかったコケムシは希少な古代生物の様態のものだという。古生物学の資料には、古代の海生コケムシ類はかつて地球に4億7000万年前に生息していたと記されている。
環境学者らは、気候変動により淡水域の水位が下がったため、淡水コケムシは今後更に頻繁に発見されるようになると予想している。