スプートニク日本
今回研究グループは、ショウジョウバエの細胞のミトコンドリアが時間とともに引き伸ばされて大きくなり、その機能を正常に働かせることができなくなる結果、老化が促進されることに注目した。
そして、時間とともにその成分が減少する「Drp1」と呼ばれるタンパク質の量を増加させることによって、生理学的に正常なミトコンドリアを増やすことができる、ということを突き止めた。
また研究の過程では、「Atg1」という遺伝子を活性化することで、損傷したミトコンドリアを破壊できることも分かった。
「これは言わば、中高年の人の筋肉組織を取り出して若返らせるのに似ています」と研究グループの一人は述べている。
将来は、身体の中でタンパク質「Drp1」の増加効率を回復させる薬の開発を計画しているという。