スプートニク日本
『Science Translational Medicine』誌によると、このペンサイズ装置 «The MasSpec Pen»は、手術中に健康な組織から腫瘍を識別し、これを最大限正確に切除するために使用できるようになる。
現在、手術中に、健康な細胞とがん細胞に冒された細胞を見分けるには、凍結切片とよばれる腫瘍組織の一部を凍結させたものを細胞診で判断する方法が一般的だ。しかし1つ標本の検査には30分以上の時間を要し、その間患者は手術台で麻酔をかけられたままとなるため、感染や麻酔副作用のリスクが高くなる。
New 'pen' device accurately identifies cancer in 10 seconds — The MasSpec Pen provides surgeons with informatio… https://t.co/Zdj1ejG03E
— Zyite.com (@zyiteblog) 7 сентября 2017 г.
このような従来の術中細胞診とは異なり、新たな装置The MasSpec Penは、様々な種類のがんに冒された組織に集まる分子を検査して判断できる。しかも組織を採取する必要もない。検査対象の組織に装置から一滴の水を落とすと、組織内の分子が水滴へと「移動」する。後はこれを質量分析法で検査すればよい。The MasSpec Pen使用の病変検出精度は96%以上とされている。