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イグ・ノーベル賞は「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられるノーベル賞のパロディー。今年の物理学部門は仏のマルク=アントゥアン・ファーディン氏がネコは固体にも液体にもなれることを流体力学で証明して受賞した。
今年、生物学賞を受賞したのはオスにもメスにもなるブラジルの昆虫を研究した日本の研究チーム。ブラジルの洞窟で北海道大の吉澤和徳准教授が発見した新種の虫「トリカエチャタテ」の生態の観察で、この虫が交尾の際に雄雌の交尾器官が逆になることを明らかにした。
解剖学部門では英国のジェイムス・ヒトコート氏の「なぜ老人の耳は大きいのか?」が、経済学賞には豪州のマシュー・ロックロフ氏と米国のナンシー・ジーア氏の「人間が生きたワニと遭遇した場合、それがギャンブル嗜好にどう影響するか」が選ばれた。
イグノーベル賞は去年授賞式の映像見て俄然好きになった。一流のおふざけって感じ。今年も公開されてるから帰ったら見よう…… https://t.co/GAWvXmSTqU
— さとう そう (@so_trb) 15 сентября 2017 г.
栄養学ではブラジルのフェルナンダ・イタ氏とエンリコ・ベルナルド氏の研究で「人間の血液がナミチスイコウモリの食生活にどう影響するか」、イタリア、スペインの共同研究の「なぜ一卵性双生児の多くが見分けがつきにくいのか」、脳のスキャン技術を用いた英仏の共同研究で「どうしてチーズが耐えられない人がいるのか」も医学賞を受賞した。