核戦争の危機を間一髪で防いだ男 元ソ連将校の死が明らかに

© AP Photo / Pavel Golovkinスタニスラフ・ペトロフ氏
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全世界を巻き込んだかもしれない核戦争を未然に防いだソ連の将校がいた。スタニスラフ・ペトロフ氏。ペトロフ氏の存在を世界が思い出しているときに、彼が今年の5月に死亡していたことが今月になってようやく明らかにされた。

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ペトロフ氏の死が発覚した経緯についてのBBCの報道によれば、それは独のカール・シュマーヘル映画監督の1本の電話から始まった。シュマーヘル監督はペトロフ氏の誕生日が9月7日であったと記憶しており、お祝いしようと自宅に電話をかけたところ、息子のドミトリーさんから父親の死を告げられた。シュマーヘル監督はこの情報をインターネット上に掲載したため、これがマスコミの知るところとなった。

1983年9月26日、当時44歳だったペトロフ氏が戦闘任務についていたとき、米国がソ連の首都モスクワに向かって5発の核ミサイルを発射したという警報が発せられた。この警報に対してペトロフ氏は状況を分析する冷静沈着さを発揮し、報復措置の命令は出さなかった。

この時、ペトロフ氏には重要な決定を下すのにわずか20分しかなかった。

先ほど、世界で女性の最高齢者だったジャマイカ人のヴァイオレット・モス・ブラウンさんが117歳で死去した。

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