福島第一原発の使用済み核燃料 2020年の搬出目標を3年見送りへ

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廃炉作業が続けられている東京電力福島第一原子力発電所では、1、2号機の使用済み核燃料プールに保管されたままの核燃料の搬出を始める時期として政府と東電が設定していた「2020年度」目標を断念し、3年程度遅らせる方針を固めた。中日新聞が伝えた。

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強い放射線を放出する核燃料の取り出しには作業員の被ばく低減対策が不可欠で、また周辺機器の解体作業を優先させる必要があることから、計画より遅らせる判断に至った。更に1~3号機の溶融核燃料(デブリ)取り出しについても、格納容器内部に関する情報不足のため、最初に実施する号機の選定や具体的な工法確定を目標の「2018年度前半」より1年程度遅らせる。これらの先送り変更は全体の作業工程に影響する恐れがあり、30~40年で終了させるという廃炉計画も見直しを迫られる可能性がある。

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