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ガブリエル氏は、「ほとんど悲劇的ともいえる状況になっている。核兵器の拡散を防止するために現在機能している唯一の合意が危機にさらされている」と訴え、「さらに、まさに今北朝鮮といった他の国々が核兵器を保有しつつある中、以前にもましてこの合意は必要とされている」と述べた。
また外相は、イランが周辺地域で破壊的な政策を続けているとの見解で、ドイツ政府は米国政府と一致しているとしたうえで、「だが、核合意が破棄された場合、地域の不安定な情勢やイランの行動が改善することはないと私は確信している」と強調し、「合意からの離脱は、外交的努力を尽くすことは無意味であるということを世界に示すことになる」との考えを示した。
さらに、「今日でもイランが、イエメンやレバノンといった中近東地域で建設的役割を果していないとする米国の主張は正しい。これについては、我々は議論しなければならないし、検討しなければならない。だがそれは核兵器の武装解除についての現行の地域的合意の枠組みの中ですべきことではない」と述べた。
これより前、ドイツのガブリエル外相は、朝鮮半島での戦争により第2次世界大戦以上の犠牲者が出る可能性があるとの見解を示した。