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世界には初等中等教育を受けることができない子供たちがおよそ2億5000万人いる。国連によると、これらの子供たちが教育を受けるためには160万人の教師が必要であり、2030年までにその数は320万人に増加するという。Xプライズはこの問題を解決するために「グローバル・ラーニング」プログラムを始動した。
「グローバル・ラーニング」では、開発途上国の子どもたちが読み書き計算を独学で学ぶ手助けをするソフトウェア開発が行われる。
先にマスク氏は、学校の伝統的な数学教育を批判した。同氏は、抽象的な問題や方程式を解くことで数学に興味を持たせることはできないため、数学科目は学生にとって現実から引き離されているように感じられるとの考えを示している。
Xプライズは2019年4月に教育ソフトウェア開発のコンテスト結果を発表し、最も優れた教育プログラムの開発者を決定する。開発途上国で算数やその他の科目がどのようにして教えられるのかが明らかになる。
Meet the #LearningPrize finalists: @chimple_org is making literacy fun and simple pic.twitter.com/anrwNLGauA
— XPRIZE (@xprize) 21 сентября 2017 г.
なおXプライズは9月にファイナリスト5チームを選出した(米企業3社、インド企業、米国・マラウイ・タンザニアの開発グループ)。各ファイナリストは100万ドル、ならびに今年11月にもタンザニアでテストを行う機会を得る。
世界の大多数の国の学校が、将来的にオンラインモードでの独学形式に移行、またロボット教師を導入することになるとの予測もある。フランスではすでに教師のいないプログラミングスクール「42」が存在している。学生たちは2人組あるいは最大5人のグループで活動し、ネット上で必要な情報を見つけながら互いに学び合う。研究室やコンピューター、ならびに必要なすべての設備は24時間利用できる。