スプートニク日本
マレーシア外務省は禁止令は半島情勢の緊張の高まり、ミサイル発射に関わる状況に関連して出されたものと説明し、「状況が正常化し次第、措置は再検討に付される」としている。
北朝鮮は9月3日、大陸弾道ミサイルに搭載する水爆実験の成功を宣言。日韓の軍部の査定では爆弾の威力は160キロトン。これは1945年、広島に投下された原子爆弾の10倍にあたる。これは北朝鮮が行う6度目の核実験であり、同国はそれまでの1週間で日本列島上空を通過する弾道ミサイルの発射実験も行っている。
これを受けて国連安保理は北朝鮮に対する新たな制裁を全会一致で採択した。この制裁2375は北朝鮮の輸入、輸出の可能性を大幅に制限するもので21世紀に国連が発動した制裁の中では最も厳しい内容となった。
一連の専門家らは、対北朝鮮制裁は機能しておらず、北朝鮮がさらに軍備増強と攻撃的な方向へ向かうよう挑発し、状況を悪化させているだけだとの見解を示している。複数の専門家らは、経済的な交流や文化交流の回復、協力などが制裁の代わりになる可能性があるとの見方を表している。一方でピョンヤンを旅行中に北朝鮮に拘束された米国人大学生の死は同国との関係回復に大きな打撃を与えた。
オットー・ワームビアさん(22)は2016年1月、北朝鮮への旅行中、朝鮮労働党委員長の金正恩氏の画像があるポスターをホテルから盗んだ容疑で拘束された。同年3月、北朝鮮の最高裁は国家転覆陰謀罪にあたるとして労働教化刑15年を宣告した。
2017年6月13日、ワームビア氏は昏睡状態のまま解放され、帰国した。解放された1週間後、ワームビアさんは死亡した。