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FBIの元捜査官らの20人はアンネさんが秘密警察に見つかった理由について究明することを目指し、調査チームを作った。アンネさんが拘束されてから75年となる2019年8月に結果を公表する狙いがある。NHKが伝えた。
アンネ・フランクさんは、第2次世界大戦中、ナチスのユダヤ人に対する迫害から逃れようと、オランダ、アムステルダムの隠れ家で生活していたが、1944年、秘密警察に拘束され、その後15歳の時に強制収容所で死亡した。
しかし、アンネさんの隠れ家について、何者かが秘密警察に密告したか、秘密警察が偶然見つけたか、現在にも不明。
最近の研究によると、ナチス占領下のアムステルダムで一家が隠れた建物にあった会社で、違法雇用や食糧などの配給券を巡る不正があり、逮捕者も出ていた。ナチスの警察はその捜査のために建物を急襲し「単なる偶然」で隠れ家を見つけた可能性があるという。
密告説についてはさまざまな研究が行われてきたが、密告者はなぞのまま。博物館のレオポルド館長は新説が「密告説を退けるまでのものではない」とする一方、「別の可能性も考慮されるべきだ」と指摘した。
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