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マイケル・ブラウン大学のバティギン氏とそのチームは昨年一月はじめ、惑星Xの位置特定に成功したと発表。惑星Xは太陽から410億キロ離れており、地球の10倍思い。
太陽から最も遠く離れた惑星の軌道を観測する場合の問題は、「惑星X」が太陽の周りを一周するのにかかる時間が、専門家の試算によれば1万5千年であるという点にある。
現在のところ、惑星Xの位置はわかっておらず、存在しているという確かな証拠も一切ない。
「第9惑星」の存在を裏付ける唯一の証拠となるのは、海王星の軌道の外側にある「カイパーベルト」に存在する準惑星と小惑星全体の奇妙な運行である。
明らかなのはおおよその軌道だけで、それは残りの惑星の回転面に対して30度傾いている。現在研究者たちは、惑星の発見ないし、確固たる不在の証拠をいち早く掴もうと競争している。
バティギン氏によると今日、惑星Xの存在を最も説得力高く説明する5つの現象が存在している。それは太陽系外縁の小さな天体が珍しい角度で傾いており、他の天体と反対の方向に回っていることなどだ。これはすべて仮説上の惑星の重力の影響と関係する可能性がある。バティギン氏は、ハワイ島にある「すばる望遠鏡」を用いて惑星Xの軌道だと考えられる場所を観察していた際にデータが得られたと述べた。
バティギン氏らは、そのデータにより惑星Xの正確な位置を特定し、本当の物理的得率を明らかにすると期待している。また、バティギン氏によると、データにより、惑星Xがどこからやってきて、太陽系の惑星なのか他の星系の理解をすすめることができる。
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