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同氏は、戦闘員グループから数週間前に押収されていた兵器が「今日当地に提出された」として現物を提示しながら「国外から違法な形でテロリスト達の手に渡ったものだ。ここにあるのは100以上の小火器や手榴弾で、製造国は米国、ベルギー、フランスだ」と説明した。
テロリスト達は多くの場合、これらの量産兵器を自ら改造して使用していた。シリア軍にとって特に有益な獲得物となったのは、光学照準器用の手製留め具つきの米国軍M16自動小銃だ。
シリア軍作戦本部長のアリ・アル・アリ将軍は、東グータとダマスカス東地区でテロリスト達が外国の兵器や弾薬を使っていた揺るぎない証拠が集まったと話す。
「製造番号のある外国製弾薬の破片が(証拠として)写真に撮られた。これらの弾薬を使って戦闘員らはダマスカスや郊外の住宅を定期的に攻撃していたのだ」(アリ将軍)
同将軍によると、アレッポ東部サフル第2地区の地雷撤去中に193もの弾薬類が発見され処理されたが、その中には米国製グレネードランチャーМ203用の擲弾(グレネード)や60ミリ地雷もあったという。
将軍は、米国防総省の同盟者支援計画により調達した兵器がテロリスト達のものになっている現状を指摘した。
シリア政府はこれまでにも、米軍が反政府派に支給している兵器の一部は、最終的にテロリスト達の手に渡っていることについて、何度となく強調している。