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それによれば今回の二酸化炭素発生量増加の原因は、太平洋赤道域の海水温が上昇する「エルニーニョ現象」だという。
エルダリング氏は、「エルニーニョ現象が引き起こした高い気温と干ばつが、2015年から2016年にかけて大気中での二酸化炭素発生量の記録的増加の最大の原因となった証拠」をNASAは得ている、と述べた。
調査対象となった二酸化炭素発生量を地域別に見ると、最も多く二酸化炭素が発生したのは南米、アフリカ、インドネシアの熱帯地域だった。
エルダリング氏によれば、今回の増加は人間の活動による二酸化炭素の排出量が2014年のレベルにとどまっていたことを考慮に入れると記録的なものだという。
今回、人工衛星による観測データの分析結果と、それに基づいてNASAと米国・カナダの大学の研究者が出した結論は、13日に学術雑誌「サイエンス」に掲載される。