なぜNASAは頭を下にして寝るよう頼むのか

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NASAが行う実験で、被験者は頭を下にして、全く起き上がらずに1ヶ月ベットで寝て過ごす。

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12人の被験者のうち2人はすでに実験を開始した。ドイツ航空宇宙研究所(DLR)のラボ「envihab」で被験者はベッドに横たわった。彼らは30日間立たずに寝ることになる。

スマートフォンやノートパソコンの持ち込みは許可されたが、厳しいものになるだろう。頭が下に6度の傾斜がある状態で寝る必要がある上、「寝室」の空気は新鮮とは言えないものだ。二酸化炭素の大気中の濃度が普通は0.04%なのに対して、0.5%に設定されているためだ。

この実験はNASAの宇宙ミッションにおける条件を模したもので、宇宙船における身体の反応を研究することが目的。

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頭を下にすることで体液は身体の下の方向へは自然に流れていかず、無重力(微小重力)状態と同じ効果が得られるという。国際宇宙ステーション(ISS)で活動する宇宙飛行士はこうした微小重力状態で、脳への過剰な血圧により視力に問題をしばしば抱えている。実験室の空気の組成も宇宙船内と同じものとなっている。宇宙船では高濃度な二酸化炭素の問題に対処するため空調システムを用いているが、地球より濃度が高い。

実験開始前に、被験者は2週間に及ぶ健康診断と準備を受けた。ベッドの上で被験者は飲食だけでなく、シャワーも浴びる。退屈しないため、被験者はそれぞれ一定の目標を立てた。ベッドに居る間に新しい言葉を覚えたり、オンライン講座を受けるなどだ。実験の間は常に、医師が身体の数値を観察していく。また、ISSでは不可能なMRIなど、ドイツ航空宇宙研究所だからこそ可能な数値も測っていく。

現在のところ、被験者が最も不満に思うのは厳しい食事制限だ。お菓子は一切なく、健康に良い栄養価の高い食事が一定量出されるだけだからだ。実験では居心地の悪さと孤独感が感じられると見られている。親類や近くの被験者とメッセージを交わすことは許可されているが、訪問者を受け入れることはできないのだ。実験は長期間の宇宙ミッションを模したもので、ミッションが気分に与える影響も再現されている。そのため、気分に大きな影響を及ぼす可能性がある友人や親類の訪問は禁止されている。

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