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発掘調査を率いるフィリップ・コロンバート氏は「我々は、その隣に彼の妻であり、古代エジプト第6王朝の統治者の1人、ペピ2世の母親である女王アンクネスペピ2世のピラミッドがあると期待していたとおり、この石をファラオ・ペピ1世のピラミッドの北で発見した。今まで我々には、このようなピラミディオン(キャップストーン)を見つけることができるといういかなる暗示もなかった」と語った。
— Egitalloyd Travel Eg (@EgitalloydEgypt) October 13, 2017
古代エジプト文明全盛期に建てられたほぼすべてのピラミッドは、太陽の光に反射するピラミディオンでその頂部が飾られていたため、数十キロ離れた場所からも見えた。
ピラミディオンは、ピラミッドと同じ形をした石で、金やその他の貴金属で覆われ、ピラミッドに埋葬された人の名前で装飾されている。残念ながら、ピラミディオンをおおっていた金箔はファラオの家来や客人のみならず、略奪者らの関心も呼んだため、現代まで当初の形で残ったものは一つもない。
学者たちが見つけたのは、部分的に壊れた高さおよそ1.3メートル、長さおよそ1.1メートルのピラミディオン。学者たちは、石の頂部は略奪者によって破壊されたとの見方を示しているが、その基盤と下半分の保存状態は良好だという。
学者たちは、今後の発掘調査が初期推定の確認に役立つことに期待している。
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