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クラエット夫妻と4人の子どもはスコットランドの小さな町、ロハーバー(Lochaber)にある湖のほとりで休暇を過ごしていた。
家族はロハーバーまでは車でやって来て、それからカヌーに乗り換えていた。湖を遊覧したあと、家族は一休みするためにカヌーから岸に降りようとした。
ところがカヌーは水の流れに乗って岸から離れ、沼地の真ん中で立ち往生してしまった。沼地を渡って車まで戻る決心はつかなかった。
電話をかけてきた家族に救急隊は、最寄りの列車が拾ってくれるからと約束し、鉄道に歩いて行くよう助言した。
家族が線路に近づいたとき、そこで待っていたのはなんと「ホグワーツ特急」--「ハリー・ポッター」シリーズでホグワーツ魔法魔術学校の生徒たちがロンドンからホグワーツに向かうために使う特急列車--だった。
といってももちろん「本物」ではなく、正確に言えばホグワーツ特急のモデルとなった「ジャコバイト」という名の観光用蒸気機関車だった。「ジャコバイト」はスコットランドのまるで絵のような景色の中を走っている。その名所の中には、これもまた映画に登場する「グレンフィナン高架橋」もある。