スプートニク日本
香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、中国共産党中央委員会・作業委員会の代表者で、過去3回の大会でゲストのもてなしを担当したワン・リリアン氏は、党大会に出席する代表者たちへの趣向をこらしたもてなしは準備されておらず、美容室の無料サービスも、花やフルーツバスケットなどのホテルの部屋の「ご機嫌取り」も、歓迎バナーも、大きなエビやナマコなどが出される豪華な宴会もないと語った。
一方、リリアン氏は中央人民広播電台の放送で、宴会の代わりにバイキングが用意されるため、代表者たちがお腹を空かせることはないと約束した。だが珍味の代わりに中国の「家庭料理」が振舞われるという。
2012年、習国家主席は党員のための8つの規則を導入した。特に豪華な宴会や無駄なスピーチなどを止めるよう勧められた。出張の際に高価なホテルに宿泊したり、到着した際に道路を封鎖することが禁止しされたほか、警光灯を点灯させて自動車で移動することも控えるよう呼びかけられた。
リリアン氏は「我々はこれらの規則が実際に適用されているのを目にしている。大会中に豪華なサービスは行われないが、我々党職員の全体的な気分は著しく向上した」と語った。サウスチャイナ・モーニング・ポストが報じた。
第19回党大会は10月18日に始まる。同大会は中国国内における今年最大の政治イベントとなる。党大会は5年に1度開かれ、約10日間続く。中国共産党中央委員会や政治局の新たなメンバーが選ばれるほか、最高指導部にあたる政治局常務委員会の新メンバーが選出される。
北京にはすでに全国から代表者たちが到着し始めている。今年の代表者は2287人。党大会の開催に向けて、北京では治安対策が大幅に強化されている。