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我々の観点で見ると、米国は南シナ海の海洋や領土紛争に介入しようとしている。だが懸念を呼んでいるのは、これらの争いが大国間の地政学的かつ戦略的競争の結果である可能性があるということだ。その分かりやすい例は、朝鮮半島の危機である。米国は再び自国の戦略地政学的思考の罠にかかり、再びこの核問題を解決する機会を逃した。
さらに傅氏は、このような思慮の足りない行動の結果、世界では「非常に深刻な核拡散の危機」が見られていると指摘した。また同氏は、安全保障分野における世界的な協力と、過激主義ならびにテロの脅威のレベルは現在合致していないとの見方を示した。
最後に傅氏は「大国が自国の地政学上の見地からのみ行動するならば、統一した国際的な行動の達成は不可能だ」と強調した。