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英BBCによると、発電所はスコットランド北東部アバディーンシャー州ピーターヘッドの沖合24キロの海面上に設置された。構造物全体の高さは253メートル。
タービンの総出力は30MWで、スコットランドの2万世帯への送電が可能。構造物は78メートルの深さまで沈んでおり、水深約120メートルの場所で3本のワイヤーによって固定されている。
専門家の資料によると、最大深さ700メートルでの運転も可能とされる。風力発電は陸地から遠く離れた沖合ほど、より強い風力が安定して得られるため、運転には好条件となる。スコットランドのニコラ・スタージョン第一首相は、この試験的事業について「我が国の再生エネルギーの潜在性を証明するものであり、同分野の技術発展競争の第一線に我が国も参加できるようになる」と期待する。
スタトイルは、風力エネルギー利用における先駆的企業の一社。15年前から開発を進め、2009年には浮体式設備で高出力(2.3MW)風力タービンの試験運転を行い、その結果が、今回のスコットランド送電のための「ハイウィンド」建設事業の構想の基礎となった。浮体式風力発電には、固定式の風力発電よりもメリットが多いとされている。
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