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ロングマン氏は「極限的な身体的・知的負荷のもとで身体が優先するのは脳であって身体ではないことを明らかにした」と述べる。
ロングマン氏らは、参加する生徒がボート漕ぎと頭の回転のはやさを問うゲームの2種目の競争に同時に参加する実験を組織した。
実験では、シュミレーターでボートを漕ぐだけでなく、記憶力と頭の回転のはやさが問われる問題に答える生徒の課題達成度がいかに変化するかを観察した。
明らかになったところ、上記2つの課題を解決する必要性がある場合、筋肉が受け取るエネルギー量が激減し、13%減となった。
これは、身体が筋肉の最適な働きを犠牲にして脳に栄養と酸素を優先して供給したことを物語っている。
研究グループは、人体のこうした優先順位が人類の進化における脳の進化と機能の重要な役割の証拠となると見ている。
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