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台風21号は22日午後に本州の太平洋側へ接近し、前線の活動も活発化したことから、各地で大雨が長時間続いた。河川が氾濫したり、氾濫危険水位を超えたりしたほか、強風も続き、東京都の三宅島では風速35.5メートルを観測し、これまでの記録を更新した。
大阪府岸和田市では水没した車の中から女性の遺体が見つかり、大阪市で男性が物置のシャッターの下敷きになるなど、5人が死亡。ほかに、和歌山県紀の川市で土砂崩れに巻き込まれた男性が意識不明の重体。関東では、茨城県常陸太田市で釣りに出かけた男性が行方不明となっている。
また台風の通過に伴い、交通機関は23日の始発から運休や遅れが相次ぎ、通勤通学客らに影響を与えた。空の便も羽田空港発着便を中心に欠航が続き、高速道路でも東名高速道路や中央自動車道、圏央道などの一部区間が通行止めとなった。
NHKによると、午後3時には、北海道襟裳岬の南東200キロの海上を1時間に80キロの速さで北東へ進んでいると見られる。夜までには北海道の東で温帯低気圧に変わる見込みだが、台風を取り巻く雨雲の影響で、東日本と北日本では激しい雨が暫く続くおそれがあるとして、気象庁では引き続き警戒を呼びかけている。
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