カナダ版「マグニツキー法」 制裁リスト拡大に即刻報復の構え=ロシア外務省

© Sputnik / Vladimir Fedorenko / メディアバンクへ移行ロシア外務省のセルゲイ・リャブコフ外務次官
ロシア外務省のセルゲイ・リャブコフ外務次官 - Sputnik 日本
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ロシア政府は、カナダで採択・発効済みの同国版「マグニツキー法(「外国政権の汚職の犠牲者のための正義に関する法律」)に基づく制裁リストの拡大が見込まれていることにつき、これが発表された場合は「極めて迅速に、かつ同じ形で」応じる姿勢だ。米国の「マグニツキー法」のカナダ版とされる「外国政権の汚職の犠牲者のための正義に関する法律」が先週18日に発効したことを受け、ロシア外務省のセルゲイ・リャブコフ外務次官が「スプートニク」に対して明らかにした。

スプートニク日本

ロシアは、カナダが米国の「マグニツキー法」と同様の法律を採択したことは、二国間の関係を著しく複雑にさせるとして、受け入れられないとみなしている。

リャブコフ外務次官は「当然ながら、報復措置は行われる。それもきわめて迅速に、カナダで協議中の何がしかのリスト、つまり我が国民が容認しがたいカナダ制裁を受ける対象に挙げられるリストが発表されれば、即刻(措置を取る)」と述べた。

カナダ - Sputnik 日本
疑惑の反ロシア「マグニツキー法」 同様の法律がカナダでも発効
また「報復は同じ形のものとなる」と付け加えた。

カナダ版「マグニツキー法」についてリャブコフ氏は「ただでさえカナダとの関係が好ましくない現在において、これを更に複雑にさせる」と指摘し、「全ての点において受諾しがたいこの法律に対する我が方の見方については、既に表明済みだ。生じたことから我々が全体的に導く唯一の結論とは、カナダではこれまで通り、ロシアとの二国間関係は重要ではないとする政治家が優勢であり、彼らは自身の政治目的に従い、安っぽい地政学的ゲームを試みているということだ」と非難した。

カナダが例として倣った米国の「マグニツキー法」は2012年に採択。この法律では、ロシアにおける人権遵守に責任を負う人々に対する個人的制裁が定められている。

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