精神力のメドベージェワ選手 まさかの転倒をこう分析

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メドベージェワ選手 - Sputnik 日本
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昨日終了したISUグランプリシリーズのロシア国際競技会「ロステルコム杯」でロシアのエフゲニア・メドベージェワ選手はダブルアクセルでまさかの転倒を期した。

スプートニク日本

結果としては231.21を獲得し、女子シングルで優勝したものの、この失敗については原因追及も含め、様々なコメントが飛び交っているが、本人のメドベージェワ選手はこれについて次のような分析を語っている。

「だから脳はスイッチオフにしたらだめ! 自分に弱みを見せてしまったんだわ。わかりやすい言葉でいうと気がそれたんです。それまでずっとミスなしに滑ってきて、最後のジャンプで転んだり、ミスするなんて一番腹が立つ。」

とはいえ、冷静なスポーツマンのメドベージェワ選手が今回のミスを「腹が立つ」というセリフだけでは済ませるわけがない。スポルト・エクスプレス紙からのインタビューにはさらに踏み込んで、次のように答えている。

「失敗は誰にもつきものです。だから私は今回の失敗はこれからの自分には役立つと思います。こういうことにはすごく悩みます。特に失敗が予想できるものだった場合は。自分の弱点はわかっていますからね。でも今回のは全く予期せぬものでした。かなり皮肉的にとらえています。この試合の後は同じことが繰り返されないよう全力を尽くします。」

今回は説明のつかないようなミスが頻繁に起きた。ホームでの演技は応援の力を肌で感じるものだが、それ以上にプレッシャーとなったのだろうか?

「前々回のモスクワでのグランプリシリーズは私にとってはかなり難しいスタートになってしまい、私としては悔いが残りました。たくさんの人が自分を見に来てくださったわけですから…。でも今はそういうことはありません。一切から自分を切り離す術を身につけたからです。」

フリープログラム「アンナ・カレーニナ」でメドベージェワ選手は今回、初めて黒のコスチュームを着用したが、メドベージェワ選手はなんと、本番までこのコスチュームを着たことがなかったという。

「コスチュームは今日初めて着たのです。フリープログラム用に作ったのはこれが3着目で、すごくいい出来だと思いますけど、リスキーでしたね。どうしても黒にしてって言い張っんですが、すぐに賛同が得られたわけではなくって。それでも私、譲らなかったんです。だってこれ、洋服の中で一番好きな色なんですもの。」

ミスが一番こたえるのは本人だが、迅速にリセットしてそれを乗り越えるのも選手の力量。羽生選手もまさかのミスを出してしまったが、五輪まではまだ時間がある。世界中が熱い声援を送るこのふたり。今回の「痛い」経験が本番で大輪を咲かせる良い教訓になるよう祈りたい。

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