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発明の詳細については以下のサイトで確認できる。
このシステムは、米ロスアラモス国立研究所(LANL)内にある、地下の揺れを作る地震発生装置でテストを受けた。
英ケンブリッジ大学のコリン・ハンフリーズ教授は「音響データを分析し、地震が実際に発生するかなり前の段階で予知するための機械学習システムを利用することに初めて成功した」と話す。
ハンフリーズ教授は、現在の地震予測が不正確で間違う理由は、地震計が地殻構造に関するデータのほかにも、地震とは無関係な多くの「ノイズ」を拾ってしまうからだと説明する。
研究者たちが開発したAIシステムには、騒がしい場所で用いる音声認識装置のように、これらのノイズを「ふるい」にかけて選別することを学習させた。その結果、実験室環境での「地震」を極めて高精度かつ確実に予知できるようになった。
しかし、AIシステムが「訓練」を受けたのは実際の地震データではなく、人工的に発生させた揺れのデータであるため、予知機能についてはフィールド実験で更に分析を重ねる必要があると論文では指摘している。
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