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今回のサイバー攻撃を起こしたのは、「バッドラビット(BadRabbit)」という名称のランサムウェア(身代金要求型マルウェア)。サイバー犯罪の調査と防止に携わるGroup IB社によると、24日正午にウクライナで発生したサイバー攻撃は、同国のインフラ省、オデッサ国際空港、首都キエフ市の地下鉄のほか、ロシアの報道機関各社などを襲った。
同社のサチコフ社長は「複数の企業でサーバーやワークステーションが暗号化され、社内業務が完全な麻痺状態に陥った」と説明する。ただし具体的な企業名は明かさなかった。他の専門家たちは、今回の「バッドラビット」が、今年6月に複数国のIT企業を襲ったランサムウェア「NotPetya」の亜種だと確認している。
ロシアのセキュリティ企業Kaspersky Labによると、同国通信社の「インターファクス」やサンクトペテルブルクのニュース端末「フォンタンカ・ル(Fontanka.ru)」も被害を受けた。
被害の多くはロシアとウクライナに集中しているが、英インデペンデント紙や香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)などでは、ブルガリア、トルコ、ドイツや日本でも確認されたと伝えられている。
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