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ウクライナ安全保障庁がジトミール市でムラヴィツキー氏を拘束したのは8月1日。ムラヴィツキー氏の拘束理由には外患罪、ウクライナの領土保全および不可触の侵犯、市民平等の違反、テロ組織の創設の嫌疑が挙げられている。ウクライナ安全保障庁は、ムラヴィツキー氏の記事は「ロシアからの指導を受け、一時的にウクライナ領内に買収されたサイト」に掲載されていたと断定しており、検察は15年の禁固刑と財産没収を請求する構え。裁判所の決定でムラヴィツキー氏は現在拘留されている。
ロシア外務省は、ムラヴィツキー氏を「ロシアのマスコミと協力し、あたかも親ロシア的記事を普及させた」として拘留したことは、ウクライナが対権力闘争への圧力という全体主義的実践に回帰したことを物語っているとの声明を表した。このすぐ後、国際組織の「ジャーナリスト保護委員会」もウクライナ政府に対して、ムラヴィツキー氏を即刻釈放し、彼に対する訴えをすべて取り下げるよう呼びかけた。
ムラヴィツキー氏は嫌疑を否定しており、擁護団体も嫌疑はナンセンスであると考えており、ウクライナのジャーナリスト同盟もウクライナ政権が人権と国際法に違反していると主張している。あろうことにムラヴィツキー氏は、自分の妻がお産をしていた産院に踏み込まれ、逮捕された。「記者としてただの一度も武器を手にしたことのない私を武装集団『アルファ』が産院に踏み込んできて外患罪の容疑で逮捕したのです。」