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1年半前に生まれた結合双生児、エリンとアビーのデレイニー姉妹は頭部と頭蓋骨が結合した、医学上稀なケースだった。
だがフィラデルフィア小児病院のジェス・テイラー医師らは、事実上1年間にわたって続いた非常に難しい手術を無事終えることに成功した。
昨年10月、2人の頭蓋骨の共通した部分の骨の一部を取り除き、残った「半分ずつ」の部分を分離する特殊な器具を頭蓋骨の中に入れた。
分離プロセスは1日当たり数ミリという非常にゆっくりとした速度で進められたが、1年後には互いに約2センチ離れ、このことで2人の頭部に新しい皮膚を形成させ、その後頭部を分離させることが可能となった。
最後の手術は今年7月に実施され、およそ丸1日かかった。
医師らは、2人の脳に血液を送るすべての血管を一つずつ分離し、動脈の傷ついた部分を「縫合」し、2人の脳の「共通の」部分を取り除かなければならなかった。
現在2人はリハビリのための治療を受けている。
医師らは、「我々は、現在エリンとアビーの術後の経過は非常に良好で、耐え抜かなければならなかった難しい手術のあと、回復が進んでいると喜びをもって報告できる」と述べている。
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