サウジアラビアで未来都市ネオムの建設へ 総額5000億ドル

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サウジアラビアは5000億ドルを投じて国内北西部に自由経済区の都市ネオム(NEOM)を建設する。サウジアラビア政府が実施している経済多様化プログラムの中で最も野心的で多額となる事業だ。英ファイナンシャル・タイムズが伝えた。

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事業には国費や公的投資基金(Public Investment Fund:PIF)のほか、個人投資も募る。開発地域は、ヨルダンとエジプトをまたぐ紅海沿岸の約2万6千平方キロメートル。この地の電力は、再生エネルギーのみで賄う。

自由経済区を設ける目的は、新技術、再生エネルギー、ロボット工学といった分野に投資を誘致すること。サウジアラビア政府は、新都市ネオムのGDPへの貢献額は2030年までに1000億ドルになると期待する。

ネオムはサウジアラビア国内の都市のみならず、他の国のどの都市にも一線を画したものになるという。市内では人間の数よりも多いロボットが多く配置され、保健から警備に至るまで様々な分野で仕事を行うようになるとされている。自動車の走行は自動運転になると見込まれ、電力は太陽光発電と風力発電で供給する計画。この壮大な事業を発表したムハンマド・ビン・サルマン皇太子

「夢を語るのは簡単だが、現実化するのは難しい」と認めている。

この新都市ではまた、ビジネスや外国人居住者に好意的な特別な法律も施行させる予定。例えば、サウジアラビアの女性は公共の場所では全身を覆う服の着用が義務付けられているが、今回の事業発表で使われた映像資料には、ヨガを楽しむ女性やバレリーナが映し出された。

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