スプートニク日本
中国の習近平国家主席は19日、韓国の文在寅大統領の特使として中国を訪問している李海瓚(イ・ヘチャン)国会議員と北京で会談した。習氏は両国関係を悪化した最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル」THAAD問題を念頭に、両国関係は「正念場だ」と指摘した。相互理解を基礎として政治的な信頼関係を固め、関係を正常な軌道に戻したいと呼び掛けたという。
韓国政府は、11月にベトナム・ダナンで開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせ、文在寅大統領と習近平・中国国家主席による首脳会談を開くとも表明した。
中国はTHAAD配備に反発し、韓国への旅行制限など「経済制裁」ともいえる動きを続けてきたが、こうした行動を控え、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)核問題での中韓の協調も進む見通しになった。