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イラン合目的評議会、戦略調査学術センター、ユーラシア地域調査グループのメンバーのアフィフェ・アベディ氏は最重要テーマになるのは、中東における米国の企みとシリアとイラク領内における米国の拡張政策に対し、どう共同で対抗していくかだとして、次のように語っている。
「米国は今、我々の国(ロシアとイラン)に対する制裁制作を積極的に展開し、それを議会のロビー活動で共通の法案にまで含めた。イラン、ロシアに対してこうした攻撃が米国から行われるのは、米国政権が他でもないこの2つの国の弱体化を狙っているからだと思う。」
ロシア、イラン関係の専門家で分析ポータル「ロシア・レヴューワー(RussiaViewer)」の編集長をつとめるアフマド・ヴァヒシテ氏は、プーチン大統領は、ロシアとイランはシリアにおけるより緊密な協力問題に注意を傾けるだろうと予測し、それは軍事分野だけでなく、復興分野にも及ぶだろうと指摘している。
「シリアに関して我々の諸国が積極的な相互行動をとったことで長年にわたるパートナー関係が新たなレベルに引き上げられ、本当の意味での戦略同盟国になったことは間違いない。この相互行動は軍事分野に限定せず、続けられるべきだ。今問題となっているのはシリアの復興、さらにイラクのクルディスタンの独立で、これもないがしろにしてはならない。ロシアとイランはこのプロセスでなかなか重要な役割を演じている。もちろんイランの核プログラムの包括的共同行動計画問題とそれを損なおうとする米国の試みはロシアとイランの国益が関係する最重要問題に数えられる。」