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NGTS-1bと名付けられたガス状惑星は、地球から「はと座」の方向に約600光年の距離にある。大きさは木星並みだが、質量は木星よりも2割ほど少ない。表面温度は530℃。研究者らの計算によると、この惑星は、半径が太陽の半分ほどの恒星の周りを公転している。軌道距離は地球と太陽の間の距離のわずか3%で、公転周期は2.6日、つまりこの惑星では1年間が地球の2.6日に相当する。
惑星形成論によると、比較的小さい星の周囲では、ガス天体の形成に必要なだけの物質を集めることはできず、固体天体が形成されるという。この理論に従えば、ガス状のNGTS-1bは否定された存在だ。
研究の指導的立案者であるダニエル・バイリス博士は「私たちにとってNGTS-1bの発見は全くのサプライズだった。これほどの小さな星の周りにこれほどの巨大な惑星を見つけられるとは思っていなかった。今回の発見によって、惑星形成に関して既にわかっていることが疑問視されるようになるだろう」と述べた。