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「人は恋をすると客観的にはなれないもんですよ。私はね、もう後戻りできないほどショーマ・ウノ(宇野昌磨選手)にベタ惚れなんです。
リンクに立つあの子を見るたび、あのエネルギーに、それからタイトで素早いステップと様々な動きから出る荒々しい、すさまじいエネルギーを絶妙に組み合わせる力に感動し、圧倒されますね。
宇野は見た目は彼は理想的とはいえないとあなたはおっしゃる。それは正しい。羽生結弦があらゆる面において完ぺきなのに対して、昌磨に美や繊細さはありません。彼はバリシニコフ(ソ連のバレエダンサー)を想起させます。バリシニコフはどれだけ練習したことでしょう。我を忘れて練習をし続ける人が発する魔力。これに感染しないほうが無理というものですよ。
父は生前よく、こう言っていました。『休みをとるっていうのはその仕事が好きではないってことだ。好きな仕事をやっている人は休もうなどとはしないよ』と。
羽生も、宇野も、チェンもみんなこれと同じなんです。彼らは24時間続けざまに滑る覚悟でいる。その中でひたすらエネルギーを汲み上げている。この3人はすでにフィギュア男子シングルの世界をひっくり返しました。そしてまだひっくり返し続けているのです。」
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