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部屋の発見は宇宙線を使った調査によって可能となった。学者らが用いたのはミュー粒子。ミュー粒子とは電子と類似した性質を持つレプトンの一種で、これにを用いればピラミッド内部の空間を中に入ることなくして視覚化することができる。
発見された部屋が何に使われていた可能性があるかについては学者らの見解はまだ発表されていない。
ただしファラオとお妃のミイラはまだ見つかっていないため、考古学者の多くは今回発見された空間が棺の安置室であった可能性もあると考えている。
ミュー粒子を用いたピラミッドの透視調査はプロジェクト「スキャンピラミッド(ScanPyramids)」と名付けられた物理学者らを主体とするもの。従来は考古学者やエジプト学専門家の領域だったピラミッド研究に物理学のメスが入った。このプロジェクトが昨2016年10月、ピラミッド内部に未だに所在の明らかにされていない空間が数か所も発見されたとセンセーションを巻き起こすと、考古学者らは一斉にこれを非難し、得られたデーターを不適切に用いたと責め立てた。
こうした非難がなされたために、3種のミュー粒子望遠鏡を用いて再度調査が行われた。その結果、3本の望遠鏡から得られた結果は一致し、ピラミッド内部の秘密の空間の存在が確認された。