国際フォトコンテストEnvironmental Photographer of the Yearの審査員が今年の優秀作品を発表した。環境への配慮をインスパイアする美しく複雑で独創的な作品をスプートニクがお伝えする。

2017年の最優秀作品はベトナムの写真家Quoc Nguyen Linh Vinh氏の「ゴミ採取で生計を立てる女の子の目に映った希望」(The hopeful eyes of the girl making a living by rubbish)となった。ベトナムのコントゥム郊外で撮影。

Jose Luis Rodriguez氏の作品「生きるための飛翔」(Flight for Life)が気候変動部門の最優秀賞を受賞。無数の工場を背景に、餌を獲ようとするカワセミを撮影した。

Raju Ghosh氏の作品「奮闘」(Struggle)が人為的環境部門の最優秀賞を受賞。モンスーンの豪雨で冠水した西ベンガル州のスラムで撮影。

Syed Umer Hasan氏が「カラチの野生動物」(Karachi Wildlife)で最優秀若手フォトグラファー賞を受賞。

Lloyd Ericson Castro Rodriguez氏の作品「モンスーンの雨季の後」(After The Monsoon)がモバイル写真部門で最優秀賞を受賞。フィリピンのルソン島、パンパンガ州で撮影。

Jihua Guo氏の作品「交差点のワルツ」(Cross dance waltz)は中国、広東省の高架橋で撮影されたもの。

Joerg Boethling氏の作品「変貌するアフリカ3」(Changing Africa 3)はブルキナファソのダノ市で撮影された。ここではパラボラ反射鏡を使って、米を挽く風車を動かすエネルギーを得ている。

Magdalena Zelewska氏の作品「男の子ダニー」(Dani boy)はインドネシアのパプア州で撮影された。

Alessandro Rota氏の作品「燃えるケイヤラ油田」(Qayyarah burning oil fields)は2016年10月31日にイラクで撮影された。IS(ロシアで禁止されているテロ組織)の戦闘員が撤退直前に油田のひとつに火を付けた。

Sean Gallagher氏の作品「中国のエキゾチックなペット3」(Exotic Pets in China 3)は北京中心部で撮影されたもの。写真に写っているのは53歳のリュ・フェン氏の家に暮らすクランウェルツノガエル。

Pronob Ghosh氏の作品「バングラデシュの干ばつ」(Drought of Bangladesh)

Sujan Sarkar氏の作品「米栽培」(Paddy cultivation)。農業のすべてが水を確保できるかどうかに非常に大きく依存しているインドの水田で撮影された。

Yuri Pritisk氏の作品「秋に触れる」(Touch Of Autumn)

Emilie Crittin氏の作品「幸せの小鳥」(Happy Birdie)。写真の小鳥はスイスのレマン湖畔で見つかったプラスチックごみでできている。

Anindya Phani氏の作品「学校への旅」(Journey to school)。この写真は南ベンガル州で撮影された。モンスーンの豪雨の後のベンガル湾の水位上昇により、毎日数百人が自宅を失い、孤立を余儀なくされている。

Jaime Rojo氏の作品「雪の上のオオカバマダラ蝶」(Monarchs in the Snow)。2016年3月、異常な猛吹雪がメキシコ中央部の山岳地帯を襲い、アメリカとカナダへ戻る準備をしていた数百万の蝶が死亡した。

Ruben Salgado Escudero氏の作品「メキシコのソーラー・ポートレート05」(Solar portraits Mexico 05)。写真は、太陽光発電のおかげで初めて電気がついた自宅での66歳のファウスティナ・フローレス・カランサさんと63歳の夫ホアン・アストゥディリオ・イイススさん。

Matjaz Krivic氏の作品「ラテンアメリカの開いた静脈」(Open Veins of Latin America)

Sohel Parvez Haque氏の作品「命のための水」(Water for life)

Huynh Thu氏の作品「私たちには緑が必要」(We need green)は、香港の限られた空間に暮らす人々には自然を思わせるものがわずかでも必要なのだということに見る人の注意を引きつけようとしている。
