羊たちが写真でオバマ前大統領やエマ・ワトソンを見分けた【動画】

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羊が写真でバラク・オバマ前米大統領やその他の有名人、飼い主を見分けられることが研究により示された。学者らは、この発見が神経変性疾患をより効果的に治療するのを可能にすると考えている。

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世界中の学者が認知能力に影響を与える神経変性疾患のメカニズムをより深く理解しようと努めている。同分野では大きな進歩が見られているものの、未だに(人間および動物の)脳は科学的には謎のままだ。学者たちは羊の脳の働きを分析していくつかの質問に答えようとした。

羊はわりと寿命が長く、中枢神経系主要器官は十分に大きいため研究に適している。また学者たちは、一般的なステレオタイプに反して羊は比較的賢い動物だと考えている。研究結果を基に出された結論はOpen Biology誌に掲載され、学術界の関心を集めた。

ケンブリッジ大学の研究者たちは、羊が顔を認識する能力についてさらに理解しようとした。実験では、有名人が映っているモニターと、知らない人が映っているモニターの2つが用意され、モニターの下にはエサの入った容器が置かれた。羊が有名人を「見極めて」必要なモニターに近づくと、ご褒美としてエサが与えられた。間違えた場合には、エサはもらえないというアナウンスがなされた。結果は期待以上のものだった。羊たちはしかるべき訓練を受けた後、有名人を10回中8回区別することができた。羊たちはオバマ前米大統領、女優エマ・ワトソン、俳優ジェイク・ギレンホールなどを見分けることを学んだ。また羊たちは訓練することなく10回中7回飼い主を写真で見分けることができた。学者たちは、実験で羊たちが判断を下す前に顔を入念に「研究」していたことに注目した。

学者たちは、今回の実験結果がハンチントン病などの認知障害を引き起こす疾患の治療に役立つことに期待している。

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