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相場は先週8日に最高値の7882ドルを更新した後、大幅な下落に転じた。10日までに1000ドル下がり、休日の11日と12日の2日間だけでも10%安、またブルームバーグ通信によると13日午前の相場は5605ドルまで売られ、この一週間弱の間で29%の下落幅となった。
同通信のアナリストはビットコイン急落の理由を、投資家が代替投資先としてビットコインキャッシュに資金を移しているためと説明する。ビットコインキャッシュとは、今年8月にビットコインから分裂して誕生した仮想通貨。相場は10日以降4割高となり、12日には2426ドルを付けたが、13日午前の香港市場では1379ドルまで下落している。
ブルームバーグでは、投資家資金がビットコインキャッシュに流れた背景にはブロックサイズの大きさが関係していると指摘。ブロックサイズが大きければ、技術的に取引が早くなり、手数料を抑えることもできる。一方で、ビットコイン支持派はブロックサイズの拡大には反対している。拡大によって、仮想通貨の基本理念である非中央集約型通貨の特性が損なわれることが懸念されるためだ。