「ダーイシュ(IS)」を米国主導の連合軍が支援  シリアのアブ・カマル市解放作戦で事実が浮き彫りに  露国防省が声明

© 写真 : Ministry of Defence of the Russian Federationシリア「ダーイシュ(IS)」の車列 アブ・カマルを出てイラクとの国境へ向かう
シリア「ダーイシュ(IS)」の車列 アブ・カマルを出てイラクとの国境へ向かう - Sputnik 日本
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シリアのアブ・カマル解放作戦の結果、国際テロ組織「ダーイシュ(IS)」と米国主導連合軍の直接的な相互関係と支援の実態が明らかになった。ロシア国防省がこうした声明を表した。

スプートニク日本

ロシア国防省は11月9日にドローンで撮影した写真を公開した。写真には、「ダーイシュ」武装組織がロシア空軍とシリア政府軍の攻撃を避けながら、アブ・カマルから長さ数キロの隊列でイラクとの国境方向に撤退する様子が写っている。

米軍は撤退する武装組織の隊列に攻撃を加えなかった。ロシア国防省は声明の中で「米空軍は『ダーイシュ』テロリストらの領域を決して攻撃しなかった。曰く、彼らが自主的に捕虜となり、捕虜の待遇に関するジュネーブ条約に該当するからだとしている」、そして「ロシア軍司令部は米軍主導の有志連合軍司令部に2度にわたり、ユーフラテス川東岸で撤退する『ダーイシュ』隊列の共同掃討作戦を提案した」と述べている。

また、戦闘車両の「ダーイシュ」武装戦闘員がアブ・カマル地区でシリア軍に新たな攻撃を加えるため、なぜ有志連合軍の支配区域で再配置されているのかというロシア側からの質問に対し、米国側は何も答えられなかったという。

この他、ロシア国防省によると、「有志連合軍の航空機がアブ・カマル地区で街周辺の上空15キロ圏に入り、ロシア航空宇宙軍の飛行を「妨害」しようと試みた。米軍はテロリストらを政府軍の攻撃から安全に撤退させたかったのだ」としている。

しかし公開まもなく、ロシア国防省は写真を公開停止した。スプートニクは、公開停止に至った経緯について、ロシア国防省に書面で説明を要求している。現時点では、スプートニクおよび他の報道機関に、ロシア国防省からの回答は来ていない。

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