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避難作戦に参加したトラックの運転手アブ・ファウジさんによると、ファウジさんとほか数人はシリア民主軍とクルド部隊の代表者に雇われた。運転手には1回の移動に1000ドルずつ支払われるということだった。
ファウジさんは「反政府戦闘員と一緒にラッカに入ることになっていたが、私たちは自分たちだけで行った。ラッカに入るとすぐに私たちはダーイシュ戦闘員たちを目にした。彼らは武器を持ち、腰には自爆ベルトが巻かれていた。彼らの妻や子供たちも爆発物をぶら下げていた。彼らは私たちのトラックをおびき寄せた。もし間違いが起こっていたら、彼らは車列全体を爆破していただろう」と語った。
また別の運転手によると、車列は6キロから7キロにわたった。その中には、テロリストのトラック約50台、バス13台、そして100台以上の自動車があった。
BBCニュースは、ラッカからの戦闘員の脱出に関する話し合いに西側の将校たちも出席していたと報じている。将校たちは協議には「積極的に参加」しなかったものの、出席していたという。なお米主導の有志連合の報道官を務めるライアン・ディロン大佐は、戦闘員の秘密の避難に関する情報を確認し、「我々は誰かが去るのを望まなかった(中略)だがシリア人が決断を下した」と述べた。
これより前、米主導の有志連合が、シリアのラッカとデリゾールを解放する作戦の際に、これらの都市から「ダーイシュ(IS、イスラム国)」の戦闘員が脱出するのを助けていたと、国連のシリア代表部が述べた。