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3紙は、残骸の大きさが「リュボーフィ・オルロワ」と同じ長さ90メートルであるとする、米テレビ局「Science Channel」のドキュメンタリー映画で放送された専門家の意見を取り上げている。しかし他の専門家は、発見された残骸はコンクリート製であり、主に金属を使って建造された「リュボーフィ・オルロワ」とは異なるとして、この見方を否定している。
他にも、この残骸はマフィアによって違法なカジノや売春宿、居酒屋として使われ、既に1930年代には放棄されていたタンカーのものだとの説も紹介している。
Ship washed up on beach believed to be mysterious Russian ghost vessel https://t.co/jgESn1iNO1 pic.twitter.com/7ntAFXktIR
— Daily Mirror (@DailyMirror) 19 ноября 2017 г.
クルーズ船「リュボーフィ・オルロワ」は、1976年に進水。1999年まで「極東海洋汽船」社に所属し、サハリンやカムチャツカ、沿海地方沿岸や日本への旅客定期航路で運航されていた。その後外国企業に売却され、2013年にはスクラップとして解体のためドミニカ共和国に向けて曳航された。ところが暴風に遭い、タグボートと「リュボーフィ・オルロワ」をつないでいた曳航索が切れ、大西洋で漂流し始めた。
漂流する「リュボーフィ・オルロワ」の船内には、「共食いネズミ」が何千匹もいるとの話も報じられている。
米FOXニュースによると「リュボーフィ・オルロワ」は、船体に使われている金属と甲板上の構造物を中心に、最大百万ユーロの価値がある可能性がある。