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学者らはこうした地震活動の活発化の理由として地球の自転の速度の鈍化を指摘している。一方でそれらがなぜ相関関係を持つのかについては、正確な理由はわかっていない。
この説を唱えているのはコロラド大学ボルダー校およびモンタナ大学の研究者ら。両大学の研究の結果、20世紀に起きた地震研究の結果、地球の自転速度が遅くなる時期に大地震の発生件数がほぼ2倍に増えていることが証明された。
同研究を率いるロジャー・ビルヘム氏は「こうした時期には大地震が年間25回から30回起きている」と指摘し、「こうした地震の発生が年間平均15回であることを考慮する」場合、破壊的な大地震がわずか6件しか発生しなかった今年はむしろ運がよかったものの、来年2018年からは少なくとも20回は起きてもおかしくないと語っている。研究者らのデーターからは2018年は地球の自転速度が遅くなることがわかっていることから、こうした情報が現時点で共有されることは非常に大きな意味がある。
研究者らの予測では、大地震による被害が最も大きくなるのは熱帯の人口集中地域で、そうした場所の人口は総計およそ10億人。