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H&Mは昨年2016年中に合わせて19トンの衣服を焼却処分した。この数値は隣国デンマークで燃やされた新品の衣服の数量より2倍多い。デンマークでも2016年、9.6トンを燃やしていたことが調査で判明している。
SVTテレビの取材で分かったのは、こうした衣服が過去5年、機密廃棄物の扱いで焼却されていた事実だった。H&M社の説明では、同社が処分していたのは売り物にはならない衣服で輸送で汚れがついたり、水やカビのために損なわれたり、残留農薬の数値が高かったものだけだとしている。
Alltid denna greenwash från @hmsverige Synd att man inte tar sin roll på allvar! https://t.co/MxAx5vVl6e
— Andreas Wigren (@aindyh) 22 ноября 2017 г.
H&M社の環境保護主任専門員のセシリヤ・ストリョムブラッド・ブレニステン氏はSVTテレビからの取材に対し、「我々としては消費者に対する責任と法的責任は我々の店舗でよくない製品を売らないことにつきる。環境への配慮の視点から、我々は当然ながら製品がより長く使用されることを望んでいる」とのコメントを表した。
SVT社の番組では、H&M社は以前、健康に有害な化学肥料の使用を2020年までに停止することを明らかにしていた事実が指摘された。これに対してスウェーデン政権は今なお有害化学肥料が使用され続けていることに憂慮の念を表している。
番組ではH&M社はスウェーデン以外の国でも代表部を置いている各国で衣服の焼却処分を行っていることが指摘された。
番組では環境に負担を与える生産の一例としてジーンズが取り上げられた。1本を生産する際に二酸化炭素が9キロ超放出され、水およそ2万リットルが必要とされる。こうした結果、70万リットルの水が汚染され、その水域に生息する多種の生命体を死に追いやる危険性がある。