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大統領就任式は首都ハラレのナショナル・スポーツ・スタジアムで数千二んの観衆が出席する中行われた。ムナンガグワ新大統領の演説に市民からは同氏の声がかき消されるほどの拍手喝采が何度もおくられた。
聖書への宣誓が終わると、ムナンガグワ氏にはジンバブエの国旗の色のリボンがかけられ、新大統領就任が公式的に宣言された。
この後国歌が斉唱され、およそ20発の祝砲が軍部から鳴らされた。
軍部はこのほかにも小規模の航空パレードを行い、スタジアムの上を4機のヘリコプターと軍機が飛行し、観客からは喜びの拍手が贈られている。
ムナンガグワ氏は大統領就任後ただちに、ジンバブエ軍コンスタンチーノ・チヴェンガ最高司令官他、軍高官ら、警視庁長官が大統領への忠誠を誓ったが、警視庁長官に対しては民衆の間からプーイングを表す指笛が飛び、辞任を求める声があげられた。
11月初め、ムガベ前大統領は第1副大統領だったムナンガグワ氏を解任したが、この解任に軍部が憤慨し、これが国家転覆の誘因となった。議会はムガベ氏の弾劾手続き開始を宣言し、ムガベ氏は37年間君臨した大統領の座を退かざるを得なくなった。