スプートニク日本
HINA通信の報道によれば、プラリヤック元将官は法廷で禁固20年の判決が読み上げられると服毒し、その後、搬送されたハーグ市内の病院で死亡した。
プラリャク被告は判決文が読み上げられている最中に立ち上がり、「裁判官、スロボダン・プラリヤックは戦犯にあらず。軽蔑の念をもってあなたがたの判決を退ける!」と宣言し、液体を煽った。プラリャク被告の弁護士の話では液体は毒薬だった。
国際戦犯法廷ではスロボダン・プラリヤック被告のほかに5人のクロアチア人将官らが1991年から1995年のバルカン戦争時に戦争法規・慣例の違反、ジュネーブ諸条約の重大な違反となる行為を犯したとして裁かれている。罪状には、これらの者は1993年、ボスニアでイスラム教徒に対する拷問およびジェノサイドを行ったと書かれている。
法廷にいたプラリヤック被告の弁護士の1人、ナターシャ・ファヴォ氏は、通信社スプートニクのインタビューで、どのようにして法廷に毒が持ち込まれたのか、また誰が責任を負うことになるのかは未だにわからないと伝えた。
ファヴォ氏は「これについては本当に今話すことはできません。この問題はすぐに持ち上がり、すべての法的可能性を検討する必要があるからです。もちろん誰かが責任を取らなければなりません。本日起こったことは7日前にラトコ・ムラディッチ被告に判決が言い渡された時に起こったこと、またミロシェヴィッチ被告に対する裁判でそれが中断され、マイクのスイッチが切られた時に起こったのと同じものです。これらはすべて国際刑事裁判所では起こってはならないものです。これらの出来事は同裁判所がどのような働きをしているのかを十分に示していると思います」と話した。