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ホーガン・ギドリー報道官は「問題は『もし』ではなく『いつ』であることを大統領は当初から明確にしてきた。(エルサレムの首都承認における)否認に関するいかなる動きも今日では生じないだろうが、我々は近日中に否認の決定について皆さんにお伝えすることになるだろう」と述べた。
これより先、トランプ氏は翌週にエルサレムをイスラエルの首都と承認するかについて表明する可能性が伝えられていた。これに対し、パレスチナや近東各国は、エルサレムの首都表明がアラブ・イスラエル間の紛争激化と地域情勢の不安定化を招くと警告している。
米国議会は1995年、在イスラエル大使館をテルアビブからエルサレムに移転する法律を制定。しかし同地の帰属問題が争われていることから、歴代の米大統領は、トランプ氏も含め、半年ごとに移転の先送りを行ってきている。ホワイトハウス報道官が述べた「否認」とは、このことを意味する。
イスラエルはヨルダンより半世紀前に併合した東エルサレム地区を含めたエルサレムを「不可分の」首都であると宣言した。だが国際社会ではこの併合を認めず、近東紛争の中心問題の一つであると捉えている。このため、外国公館はテルアビブに置かれている。
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