人とともに生きる癒しロボットたち：2017国際ロボット展

スプートニク日本

本展覧会は２年に１度開催され、今回で２２回目を迎えた。展示には６１２社が参加し、４４６社を大きく上回った。特に産業用ロボットメーカーによる大規模展示のほか、ロボットに関連する要素技術、最新の介護・福祉ロボット、災害対応ロボットなどが目白押しだった。

スプートニク記者が注目したのは、一見普通の枕のように見えるものだ。実はこれは神峯電子株式会社のロボ枕。内臓センサーで個人の睡眠状態を検知し、いびき軽減や睡眠の質を改善するため、自動で首筋や頭の位置を変えてくれたり、寝方を変えてくれたりする。枕の硬さも好みで変えられるので、究極の「マイ枕」ができるというわけだ。

その逆に、ふわふわの本体にしっぽがついただけのシンプルな機能のロボットもある。ユカイ工学の「Qoobo（クーボ）」だ。優しくなでてあげると、しっぽがかわいく動いてくれる。言ってしまえば機能はこれだけだが、しっぽとのコミュニケーションにより、なんとも言えず癒される。オフィスに１匹（？）は欲しい一品だ。

ロボットを怖がらず、むしろロボットと心を通い合わせるのは日本人の特徴だ。そして、まさにその目的のために作られたのがヴイストン株式会社による「Sota」である。彼の特徴は、一方的に何かを伝えるのではなく、人間とスムーズな対話ができるということだ。パワー・ポイントと同期させて、人間のかわりにプレゼンを行なうこともできる。「Sota」はすでに販売中だ。

もちろん、労働力減に備えて、農業や製造に役立つロボットもたくさんある。例えばいちごやトマトを選別してくれるロボットは、熟したものだけを色や重さから判断して選びぬいてくれる。いちごはデリケートなので、いちごに触れるロボットの指はもっと優しくデリケートだ。

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