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白くまは自然保護団体「Sea Legacy」が発見。骨と皮になった熊が何とか移動し、ゴミ箱を漁り、満足に食べられるものを見つけられず、地面に倒れる様子が映されている。
動画をインスタグラムに投稿した写真家のポール・ニックレン氏は「私たちは立ちすくみ、涙を流しました」と述べる。
コメントでニックレン氏は、くまが撮影の数時間か数日後には確実に死亡したと指摘。また、この熊を助けることは不可能だったと述べる。
ニックレン氏は「これは今に至るまで頭から捨て去られない心を痛めるシーンですが、無関心の壁を打ち破るためには美しくも胸を張り裂くようなものをシェアする必要が有ることを知っています」と述べた。
ニックレン氏によると、白くまの飢えの理由は地球温暖化。近年、北極圏のこの地域では冬が短くなり、海氷が以前より早く解ける。このために白くまはアシカやセイウチを狩れず、冬の冬眠を乗り越えるための十分な食料を蓄えられないという。
インスタグラムの利用者は、哀れな白くまへの哀悼の意に満ちた。
nico_maurさんは「胸が裂けるようだ!私たちが集団的に責任を持つ厳しい現実を見せてくれてありがとう」とコメント。
jonathandoylemediaさんは「あなたはこれを自分の子供達に見せる必要がある。もしかすると、世界で実際に何が起きているかを見た子どもたちは、他の人たちに変化を呼びかけるよう促すかも?」と述べた。
ninanice10さんは「観るのが辛い!心が痛い」と感想を書いた。
撮影班が白くまの苦しみを止めようとしなかったと嘆く人もいる。
chrisouxさんは「撮影班が試みすらしなかったことに意識がいった。こうした場合、せめて白くまの安楽死を試みることを期待するのは非現実的なのか?」と憤慨した。
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