スプートニク日本
11月末、ロシア国防省は過去5年間の軍の変化に関する報告書を発表した。通信社スプートニクが、ロシア軍の報告書について簡潔にご紹介する。
今年末、軍部隊の現代兵器の装備率は58.9%に達し、2012年の約4倍となった。戦闘訓練の集中度は著しく高まり、部隊の戦闘即応態勢の抜き打ち検証が数回実施された。5年間で部隊への最新兵器や装備のシンクロ納入、それらを運用するためのインフラ構築、専門家の養成、必要な訓練・物的基盤や職員用の住宅基金の設立が行われた。建設のペースは12倍になった。
またロシア国防省は、誘導爆弾ならびに、開発が進められている極超音速ミサイルの発達も最も重要な要素の一つだと考えている。これにより戦略的抑止課題の主要部分を核から非核分野に移すことが可能となる。
一方、核抑止も停滞してはない。現在、核抑止のための装備の74%が現代兵器となっている。報告書ではこのように指摘されている。
また別の部隊の技術的再装備も行われている。ロシア海軍には5年間で150隻以上の船舶が納入され、その戦闘能力は30%高まった。海軍航空隊には60機以上の航空機が配備された。
国防相の提案により、ロシアの北極圏の安全を確保ために北極旅団が創設された。総面積70万平方メートル以上の425の施設が建設された。極北でこれほど大規模な建設を行った国は一つもない。北方艦隊には23隻の船舶が補充された。
国防相の提案により、ロシアの北極圏の安全を確保ために北極旅団が創設された。総面積70万平方メートル以上の425の施設が建設された。極北でこれほど大規模な建設を行った国は一つもない。北方艦隊には23隻の船舶が補充された。
またロシア軍のゲラシモフ参謀総長によると、シリアでの軍事作戦は、軍部隊の発展と訓練において非常に大きな役割を果たした。
ゲラシモフ氏は「シリアで得た戦闘経験は、軍の新たな使用形態、作戦や戦闘を行う方法の開発と習得を活性化した。第一に、これは誘導爆弾の使用に関係している」と指摘した。
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