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当初グループはゴムに似た柔らかい、新たな接着物質である「ポリエーテルチオ尿素」の開発を行っていた。ところが実験過程で「ポリエーテルチオ尿素」は滑らかな状態に固まり、壊れても元通りになることが明らかになったことから、この特性を知った研究者らはガラスを作ることを思い立ったという。
「ポリエーテルチオ尿素」から作られたガラスは2つに割っても接合して断面を押し付ければ10秒後には元の形に戻ることが分かった。修復されたガラスの強度には全く変化がなかった。
世界初 割れてもすぐ直るガラス開発 東大の研究グループ | NHKニュース https://t.co/ZDC7wY6Cq1
— Bild editor (@Bild_editor) 15 декабря 2017 г.
研究者らは「ポリエーテルチオ尿素」は高温で溶かして形状を変化させても簡単に修復できることは知っていたが、今回の実験で固体の状態でも修復可能という特性に変わりはないことが明らかにされた。
研究グループのメンバーの東大修士生の柳沢佑さんは、最初にこの現象を見つけたとき半信半疑だったが、様々な論文を読み、何度も実験を繰り返すうちに確信を得たと話している。
研究者らは将来は、自己修復機能のあるガラスが現在のガラスにとってかわり、環境に優しい材料になることに期待を寄せている。