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NASAによると、系外惑星発見のためグーグルの機械学習アルゴリズムはケプラー宇宙望遠鏡が4年間で集めた3万5000個もの惑星信号データを学習。これらのデータはケプラー90と地球の間を惑星が通過する際に発生する輝度の低下を記述する。
惑星通過による星の光の弱まりを分析することで系外惑星は探されている。この手法の主な問題は、信号のほかに望遠鏡は多くのノイズを拾うことにある。
グーグルの研究員でテキサス大学オースティン校で教鞭をとるアンドリュー・バンダーバーグ氏は「これは宝石を見つけるため石をふるいにかけることに似ている」とたとえる。
人工知能(AI)のアルゴリズムは一方、96%の精度でノイズと本物の信号を判別可能なのだ。
今回発見された系外惑星は「Kepler-90i」と名付けられた。サイズは地球より30%大きい。この惑星の表面温度は摂氏426度ほどで、自転の周期は14.4日。
ワンダーバーグ氏は「ケプラー90恒星系は太陽系の縮小版に似ている。恒星系には小さな複数の惑星があり、周囲にはより大型の天体がある。だが、それらは全てお互いから格段に近くに位置する」と述べる。
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