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それによると、金正恩氏は1月1日から12月28日までに、各地の視察を94回行っている。16年には133回だった。そのうち44%が様々な軍部隊や、国防に関係する他の施設への訪問だった。これは11年末に金正恩氏が権力の座に就いて以来、公の場に姿を現した回数としては最も少ない。
このデータについて、韓国統一省の李有振(イ・ユジン)副報道官はソウルで開いた記者会見で、「この事実は、金正恩氏が自らの体制の安定性と社会の結束に確信を持ち、そのため自らによる公の活動を減少させることが可能になったことを物語っている」とコメントしている。
金正恩氏の視察に最も多く同行していたのは趙甬元(チョ・ヨンウォン)党副部長(34回)だった。注目すべきは、10月まで金正恩氏に同行した回数が最も多かったのは朝鮮人民軍の黄炳瑞(ファン・ビョンソ)次帥だったものの、黄氏が党規律に違反したと非難されて以後は、黄氏についての言及がメディアから全て消えたということだ。